Basic knowledge of HYPER GRIPS

表記について

ハイパーグリップス^®の性能表示について

ハイパーグリップスは商品をより分かりやすく認識して頂くため、品番品名に独自の定義付けを行い商品展開しています。

■商品コード

• ①『HG』：ハイパーグリップス^®の略称です。
• ②『01』：商品の認識番号です。
• ③ 商品のタイプ・種類名を意味します。
• ④『13G』：編目の粗密を表し、数字が大きいほど薄くなります。

■アイコン

• ⑤ 編目の大きさを表し、数字が大きいほど薄くなります。
• ⑥ ホコリの出にくい製品を表します。
• ⑦ 滑り止めタイプとその素材を表します。
• ⑧ 国際規格ISO13997:1999(TDM-100)試験での耐切創レベル表記
  （A⇒Fに移行するほど、またニュートン値が高いほど耐切創性があります）
• ⑧ EN388:2003クープテスト(丸刃試験)での耐切創レベル表記（参考値です）

編目ゲージ表示

ゲージとは編機・針部分「1インチ幅（2．54㎝）」に、いくつ針数があるかを示す単位です。 1インチ幅の中に7つの針数があれば「７ゲージ（G）」となります。

※材質により厚みが異なる場合もあります。

ゲージ 表記

耐切創レベル表示

国際規格ISO 23388: 2018では従来のクープテスト（丸刃回転試験）の評価基準1～5段階に加えISO13997/TDM-100試験（平面ブレード）が加わりました。
それに伴い耐切創評価基準が従来の1～5段階に加え、新たにA～Fの6段階が設けられました。
当社はユーザーに分かりやすく、より精度の高い安全性を選択していただく為、新たな試験法で得た結果を評価基準として採用いたしました。

レベル 表記
耐切創性 試験 （index）	2N 以上	5N 以上	10N 以上	15N 以上	22N 以上	30N 以上

「スーパー繊維」使用のハイパーグリップス

スーパー繊維構成

ハイパーグリップス^®は耐切創性、耐水性、耐光性、耐薬品性、耐摩耗性、低発塵性、難燃性に優れ、数種類の「スーパー繊維」を使用しています。アトム株式会社のハイパーグリップス^®は以下の「スーパー繊維」によって構成されています。

■ケブラーの種類

種類	糸の構造	材質特性レーダーチャート	特徴
ケブラー®SD			ケブラー®のもつ耐切創性に加え、軽さ・薄さ・ソフト感をコンセプトに開発されました。短繊維とは違い、長繊維（フィラメント）を使用することにより、粉じんの原因となる糸の毛羽立ちを抑えた画期的な加工糸です。「指先の細かな作業を伴う作業現場」「粉じんを嫌うクリーンな作業現場に適しています。
ケブラー®SD-SUS			芯糸にSUS線（金属線）を用い、その周囲をケブラー®長繊維とウーリーナイロン®糸でカバーリングしています。フィット感・低発塵性に加え、高い耐切創性を持つ画期的な加工糸です。
ケブラー®ES			ケブラー®に金属線を加えることにより、長繊維タイプと比較して約3～5倍の耐切創性を有します。また短繊維の良好な風合い・着用感を持ち、洗濯を繰り返しても耐切創性を維持します。

「スぺクトラ^®」は米国ハネウエル社により開発され、優れた強度と耐切創性を持ち、紫外線、化学薬品、水などにも強い繊維です。当社はこのスぺクトラ^®をガラス繊維、ステンレス線と合わせて芯線として、ポリエステルで包んだスペクトラガードTM糸を独自に開発。しなやかで軽量、食品加工分野など幅広い分野で利用されています。

「ツヌーガ_®」は、東洋紡が開発した超強力ポリエチレン繊維です。繊維材料として優れた強度・弾性率を有します。
また、耐切創性に関してもパラ系アラミド繊維よりも優れ、ポリエステル繊維やナイロン繊維に対しては２倍以上の耐切創性を示します。比重が0.17ｇ/cm³と軽いのも特徴です。

（評価方法：クープテスト法（ＥＮ388））

また、光や水に対して優れた耐久性を示し、耐薬品性にも優れます。

スーパー繊維である高強力ポリエチレン繊維「ダイニーマ_®」から商標を「イザナス_®」に変更しました。有機繊維としては最高レベルの強度・弾性率を有します。ピアノ線の約８倍の強さを持ち、吸水による劣化がなく、水に浮くほど軽量で、船舶用ロープや防護手袋、ヘルメット、釣り糸などさまざまな用途に採用されています。

タングステン

極細タングステン線は髪の毛の4分の1ほどの太さで引張強度はステンレスの約5倍。柔軟性と高耐切創レベルを備え、細かい作業、切創のリスクがある作業でも安心してご使用いただけます。